自転車旅 その3

3日目

朝6時出発。よく眠れた。さすが布団だ。
 18号線に出る。子供の時に、車の助手席に乗って見た風景が広がってきた。
 黙々と走る。
 軽い上りと下りを繰り返す。牟礼あたりで上りがきつくなってくる。
 11時頃、野尻湖到着。水分補給する。
 新潟と長野県境到着。道は新しくなり、走りやすくなっている。
 ここから新井まで、ほとんど下り。楽勝。
 12時30分、上越に到着。
 何日か滞在する。


 4日目

朝5時、上越を出る。朝焼けのなか、稲穂が揺れている。
 国道8号線へ出る。ダンプが多い。
 6?7時頃、米山着。日本海が広がる。トンネルが多く、怖い。
 8時頃、柏崎に到着。ここから252号線?291へ入る。日本海とはここで分かれる。
 地図を確認しつつ進む。

 この辺からど田舎になるため、コンビニはおろか、自販機も見あたらなくなる。
 途中のスーパーで、水分を買いまくる。
 武石トンネルが峠らしい。ここを越えると・・・延々と下る。
 町に入り、信濃川を渡る。
 そして、いよいよ国道17号線に入る。今回の行程で、一番長く利用する道だ。

 風景には常に信濃川が見えるので、川風があり心地よい。
 途中、信濃川から魚野川に入る。風景はいっそう山里になってゆく。
 そして自転車は、大和町へ。

 国道沿いには、田圃が広がっている。7月上旬の日差しはどんどん強くなってゆく。
 魚野川はいつの間にか遠く離れ、日陰は時々ある電信柱のみになる。
 風はなく、コンビニどころか、自販機すらない。
 この旅の行程一番の熱地獄である。

 ようやく浦佐のあたりで日陰やらコンビニが現れてきた。
 水分をやっと補給出来る。
 六日町に入る。

 やっと街らしい街になってきたので、コンビニで氷を袋ごと買い、公園で一休み。
 ここから、道路は上りがきつくなってゆく。
 塩沢石内のあたりで、国道を自転車が走れないところがあり、道に迷い、地元の人に聞く。
 すると結構ショートカットが出来た。
 山を越えると越後湯沢の街が広がる。
 この時点で6時ちょっと前だったと思う。

 駅前に宿をとり、ぽんしゅかんで酒風呂に入り、宿の湯にも入る。
 翌日はいよいよ苗場越えである。